漫画研究会 犀の眼の日記

2012.12.31 ホドロフスキー

ホドロフスキーのインタビューを読む。やっぱり難しいことをいろいろ考えているんだな。ルチオフルチなんて難しいこと考えてなさそうだけど、『ビヨンド』みたらおもしろかったしとても刺激を受けた。映画って不思議だな。

2012.12.30 パンの耳

サフランでパンの耳をもらう。しょっぱいパンと一緒に食べると丁度いい。

2012.12.29 ビデオ

『ホーリーマウンテン』昔観たとき『類推の山』みたいと思ったのだけど、最近やっぱり『類推の山』が元ネタだと知り観てみた。今回は全然違うものだと思った。『ノンちゃん雲に乗る』おもしろかった。昔の映画のアングル、カメラワークなど好きだ。内容の素朴さとシュールなところ。ノンちゃんが敬語でキレてるところもおもしろかった。

2012.12.28 ビデオ

『血に飢えた断髪魔』なんだかお洒落だった。

2012.12.27 ウェイストランド

シネウインドで『ウェイストランド』。雪の降る中歩いてきたシネウインドはとてもあたたかくて(言い訳)途中で寝てしまった。台詞もナレーションもなく映像と音楽だけなので、観る人間に委ねられた作品だと思った。観る側も問われるというか。僕は裸の女性がでてくるところが一番印象に残った。

2012.12.26 灰野敬二

シネウインドで『ドキュメント灰野敬二』。灰野敬二のことは全然知らないので、こんな人がいるのかと新鮮だった。見やすくおもしろく作られていた。そのうち灰野敬二記念館とかできそう。

2012.12.25 のらねこ

のらねこが雪の中でミーミー鳴いていた。普段は僕に近寄ってくることなんてないだろうに。

2012.12.24 図録

草間彌生展の図録、結局買わなかったな。

2012.12.23 砂丘館

『それはそれとして』二日目。この日はお願いして撮影をやらせてもらった。普段は演奏中目を閉じていることが多いけど、この日は演奏をライブビューを通してみていた。最初は鎌田悠さん。鎌田さんは若いのに音楽に詳しくて、確かサニーデイサービスの人のレーベルと契約したとか(違ったっけ?)。今年、ライブハウスでみたときはバンド編成で聴きやすかったけど今日はカセットテープレコーダーからあふれるノイズ。笠原夫人いわく「昨日は寒さの轟音、今日は音の轟音」(たしかこんなニュアンスだったような)という、この日のイベントの幕開けにふさわしい演奏だった。つづいて能勢山陽生さん。Diesel Guitarから本名に変えたそう。音は変わらず。目を閉じないでみるのは初めて。観客に背を向けほとんど動かずにギターを弾く姿にストイシズムを感じる。変な例えになるが能勢山さんはラーメンに例えるとあっさり系のラーメンのようなもので、ごまかしの効かない不純物なしの美しさがあると思う。いろいろ余計なものの混じった僕にはたどりつけないものがあると思った。そんなことを考えながら目を閉じていたらカメラが上のほうに向いていてしまった。失敗。新譜のジャケットには蓮池ももさんの絵が使われているそう。方向性は違えど、やはり不純物の混じってない蓮池さんのイメージは合っている気がした。二階に移動してASUNAさん。二日連続。オルガン本来の意味にたちかえったパフォーマンスらしく解説の紙を来場者に配っている。いろいろ理解した上で、音楽、演奏者の持つ空気・所作、 楽器、砂丘館という場所を総合して感じなくてはいけなかったのだな。演奏中目を閉じたりしてはいけなかったのだ、と考える。演奏時間は25分と言われて、これはイカンと思ったのだが(ペンタックスの廉価デジ一眼を使っていたので連続で最大25分しか撮影できない)案の定演奏終盤でカメラの動作音をたててしまった。演奏終了後、あやまったら全く気にしていないご様子でした。一階に戻りましてAGENCEMENT名義の島田英明さん二日連続。演奏に入るときの姿に度胆をぬかれる。なにがどうすごいとうまく言えないのだが、これから演奏に入る人間とは思えないというか、なにか別の用事があって楽器の方に歩いていったように見えるというか、簡単に言うとリラックスしているということなのかもしれない。ひょいと現れてすごい音を出してサッとその場を立ち去る格好良さがあった。とにかくまとっている空気にびっくり。カメラを通してみてみるとバイオリンを弾く姿と出てくる音のギャップもまたおもしろいと思った。和室に移動してFilament。撮影はしなかった。静かな音楽。とてもいい、やっぱり個人的には「ピー」だけよりも色々な音がある方が好き。Filamentみたいな音楽が常時かかっている暗くて禁煙の喫茶店があったら通いたい。ラストは大友良英さんおターンテーブル。轟音の日を締めくくるにふさわしいノイズ。これだけの音圧を前にするともう笑うしかないな、と思っていたら鎌田さんはちゃんとリズムをとっていたので、みんなは普通に音楽として聴いていたのかもしれない。普通に生活していたらなかなか体験できない音だと思った。割れたレコードを鉈のようにターンテーブルに打ちつける大友さんは『悪魔のいけにえ』に出てくる殺人鬼のようで格好良かった。二日間を振り返ってみると、とにかく密度の濃いイベントだった。僕は普段ノイズミュージックなんて聴かない、というか音楽全般そんなに聴かない人間で、歳をとったせいか音楽の嗜好も地味になり、今年一番聴いたはメロィーガルドーと、エリックドルフィーのアウトワードバウンドであった。そんな人間をもってしても、このイベントは素晴らしいものだった。今回の演奏をCDで家で聴いたのだとしたらそんなに楽しくなかったと思うけど。正福寺、砂丘館という場所。すばらしい音響(轟音にも関わらずANTI MUSICイベントでは耳がおかしくなったことがない。ライブハウスとか行くとそんなにうるさくない日本のバンドでも終了後は耳がおかしくなるのに。不思議。)、出演者のキャラクターと空気、怪しげな楽器、機材。それらが混然となってエンターティメント性すら感じるイベントの魅力になっているのだと思う。なので今回ビデオ撮影をさせてもらったが映像にしてもあまり意味がなかったのかもしれない。

2012.12.22 正福寺

『それはそれとして』一日目。福島諭さんの演奏は始まっていた。本堂ではなく和室。月並みな表現になるけど音が目に見えるよう。すごい。水と土の会場でみたときはそうでもなかったのに、元々の音のつくりが違うのか、正福寺の音響が良いのか、魔法のようだった。なにかのアトラクションで暗い密室で福島さんの音楽を聴くというのが成立するくらい、2時間くらい聴いてみたかった。本堂に移動してASUNAさん。小さなピカピカトーンみたいなやつを使ったドローン。7月にライブハウスでみた時はたくさん玩具を使って音を作っていたが、使われずに置いてあるだけの玩具もたくさんあった。今回は全部のピカピカトーンみたいなのが役立っていて効率がよかったように思う。目を閉じて聴いていたら色々な映像が浮かんできて楽しかった。つづいて島田英明さん。本堂を背にバイオリンから発せられる超能力バトルの効果音のような音がインパクト大。存在感というか殺気というかすごいものがあった。バイオリンが武器の必殺仕事人といった佇まいだった。動きも最小限の動きながら美しい機能美を感じさせ舞踏のようだった。正福寺で音楽を聴くときはだいたい目を閉じるけど島田さんのことはずっと見ていた。ひきつづき本堂で大友良英さんのギター。短い曲をいくつか、ロックぽくて僕にも聴き馴染みのある感じ。聴きやすかった。最後は和室に移動してSachiko Mさん。紅一点。僕なりに勝手に要約しますと「ピー」がずっとつづくという音楽だった。目を閉じて瞑想する気持ちで聴いていたら右脳が刺激されるのか映像が浮かんでは消えていった。「ピー」も侮れないものだなと思った。今年は、砂丘館、水と土会場、ライブハウスなどで演奏を聴く機会があったが、正福寺が一番好きだと思った。えらく寒かったけど、広いし畳だし空気が澄んでいる感じがした。

2012.12.21 あさい人間

新潟大学へ三角みず紀さんの映画と詩の朗読をみにいく。場所がわからなくて迷うもなんとか会場へ。映画は自主映画上映会でよくみるような映像だなと思った。途中、目を閉じて詩を聞いていたら変な絵が心に浮かんだ。その後、鈴木正美先生の演奏に合わせて詩の朗読。即興でこんなことできるの格好良いな。三角さんのお友達らしい現代美術家のおじさんが出てきてのトークもあった。おじさんはとても一生懸命話しているのだけど、おじさんが話せば話すだけ三角さんの話す時間は削られていった。おじさんは壇上で話す自分たちと、僕たち観客の関係がフェアじゃないというのを気にしている様子だった。内心、三角さんの用意してきた話もあるだろうに、うっとうしいおじさんだなと思っていた。でも途中で何かが変だと思った。イベントが終わり帰ろうかと思ったけど何かが引っかかり食事にご一緒させていただくことにした。三角さん、おじさん、鈴木先生と僕で近くのお店に移動した。

 

おじさんは小野田賢三さんといって水と土の芸術祭で沼垂ラジオという超ローカルなラジオ局をつくるということをやっているらしかった。三角さんも、小野田さんも、鈴木先生も得たいの知れない男に気さくに話しかけてくれた。ためになる話をたくさん聞けた。小野田さんは物事の深いところまで洞察しているようで、さっきまで小野田さんのことをうっとうしいおじさんだと決めつけていた自分は浅い人間だと感じた。僕のひざが小野田さんに触れ小野田さんが「すいません」と言ったときにその考えは強まった。

 

小野田さんは壇上にあがれば三角さんの話す時間を削ってでも話さなくてはならない。あえて聴衆を挑発しているのかもしれないし、ただ言いたいことを言っているだけなのかもしれない。それが小野田さんが小野田さんでありつづけることなのだ。それを見た僕がうっとうしいおじさんだと思ってもそれはそれでいいのだ。僕は現代アート好きでもないし、小野田さんの作品をみてもきっとよくわからない(こういう表現はよくないのかな)。それでもたまたま飲み会に同席した得体の知れない男に一生懸命表現について伝えようとして足がちょっと当たったら「すいません」(僕はあぐらをかいていて小野田さんは正座していた)と自然に言える小野田さんには敬意をあらわさなくてはいけない。それは小野田さん(現代芸術家)だけではなく、交通誘導員、スーパーの店員、農家さん、主婦、働いてない人でも、その他なんでも、そいつがそいつとしてありつづけているのだから敬意を持って接するべきなのかもしれない。たとえ僕が嫌いななにかでも世の中的にろくでもないなにかでも、僕の個人的な感情は別として肯定するべきなのかもしれない。

 

話が変な方向に行ってしまったが、小野田さんが実際話してみたらとても謙虚な方だったので感銘を受けたということ。飲み代は鈴木先生と小野田さんに奢っていただいた。いきなり食事会に割り込んで奢ってもらって僕は何をやっているのでしょう。自分が漫画研究会やっているとか言っても意味がわからないだろうから(鈴木先生は知っているだろうけど)言わなかったけど、最後に名乗ったらすごく好意的に受け入れていただいた。この日の僕のやり方は全てにおいてフェアじゃなかった。三角さん、小野田さん、鈴木先生、ありがとうございました。

2012.12.20 世界三大スープ

トムヤンクンラーメンを食べたせいかわからないが腹をくだした。

2012.12.19 汚くていい

デジタルリマスターは好きじゃないことに気づいた。

2012.12.18 DVDボックス

ハーシェル・ゴードン・ルイス(よく知らないけど)のDVDボックスが出るなら、初期クローネンバーグのDVDボックスが発売されてもいいのではないか。

2012.12.17 モンド

モンド映画って、一風変わったお洒落な映画のことかと思っていたらヤコペッティ(みたことない)の映画みたいなののことだった。モンドミュージックはどんなのだろう。

2012.12.16 ワキから風

冬のアウターはクリマウールゴアウインドストッパー一択なのですが、ワキの下の蒸れ防止用のチャックがずっと開いていて、風がスースー入って寒かった。

2012.12.15 声似てる?

ラジオでR.E.Mかかったと思ったらニール・ヤングだった。

2012.12.14 プラスチックの花

『だって この砂丘が保持できる水の総量を考えてみてよ』観劇。はじめ初々しい演技に不安を覚えるも、ベテランの方々が出てきたら締まった感じ。小山さんの存在感がすごいと思った。クライマックスで造花を手渡されて内心《うわー来たー》とめちゃくちゃビビッた。

2012.12.13 阿賀に生きる

ちゃんと観たのは初めて。普通におもしろいドキュメンタリー、ナレーションも入ってわかりやすかった。職人のまなざしが忘れがたい。おばあさんが白あんぱんとカップ焼きそばを食べているのがなぜか印象に残った。

2012.12.12 名無し

ひもが太すぎたせいか傘につけていたネームタグがとれてしまい紛失してしまった。

2012.12.11 タグ

傘は失くすのが難点だったので100円ショップでネームタグを買う。傘が100円で、このタグも100円。失くしたらその100円でもう1本買ってもよかったことに気づく。

2012.12.10 着がえる手間が省けるんだね

雨ガッパ派だったけど、100円ショップで傘を買ったら、なんて便利な道具だと思う。みんな雨ガッパ着ないわけだよ。これが100円でつくれるなんてすごいことだな。

2012.12.9 歴史博物館

昔のくらし展はボリューム少な目でやや期待はずれ。でも歴史博物館二階は誰もいなくて(ボランティアのおじさんがつきっきりで丁寧に解説してくれておもしろかったけど)静かで換気扇と空調の音だけが低く鳴っていて楽しかった。ちょっと遠いし、内容は縄文時代だけ充実している感じがしたし、300円かかるけど、誰もいないならまた来てもいいな。人がいなくて静かな場所を模索したい。税金で運営されていて変わり映えのしないところが狙い目かな。

2012.12.8 高い城

レムの小説はソラリスしか読んだとこないけど全然おもしろいと思わなくて、スタージョン批判している(とコスミック・レイプ巻末のディレーニの解説で読んだ)らしいし、全く好きになれなかったけど、批評文を読んだらなかなかおもしろかった。

2012.12.7 シエと読む

地元ラジオの遠藤麻里アナウンサーはNHKの江崎史恵アナウンサーに似ていると思う。おはよう日本で江崎史恵アナウンサーの出番が少なくなって悲しい思いをしている新潟のみなさんは、遠藤麻里アナウンサーを代替としてはどうでしょうか。

2012.12.6 文句は言えない

いつかコンビニで立ち読みできなくなる日がくるのかな。

2012.12.5 手書きポップ

東京のクリームパン好きが「こんなにおいしいパンは東京にはない」と言ったクリームパン、と書いてあったクリームパン。いたって普通のパンに感じられた。

2012.12.4 本

きょうという日(というパン屋さんです)で物々交換した『深夜特急』すらすら読めた。

2012.12.3 ビデオ

『パール・ジャム20』興味深いところ多々ありつつ、期待しすぎたせいか思ったほどくるものがなかった。『叫びとささやき』すごくよかった。歴史に残る名作ではないかもしれないけど、他の映画では得られないものがあった。リブ・ウルマン(だったっけ?)は本当に気持ち悪くて、でも最後は美しくギャップに萌え。『第七の封印』『処女の泉』よりこっちが好き。図書館で借りられるよ。

2012.12.2 NHK杯

羽生VS山崎おもしろすぎた。

2012.12.1 客と店員

先日、ムサシの2Fにシステム手帳についての問い合わせの電話をかけたら、そこに在職中の知人がでた。確認して折り返しますと言われたが、僕だとばれたくないので「だいたいわかったので結構です」と言って電話を切った。しかし夜「今日、電話してきたの基村さんですよね」というメールがきた。なぜバレたのか。そんな事件がありました。

2012.12 今月の予定など

興味ある映画
『ドキュメント灰野敬二』予告編みたらおもしろそうだった。

『ウェイストランド』なんかすごそう。

『こうのとり、たちずさんで』旅芸人の記録、勉強になったのでこちらも期待。

 

・今月の興味あるイベント

『それはそれとして』興味あるイベントというか関わらせていただきたいへん光栄なイベント。でも普通にお客として行ってみたい。

『だって この砂丘が保持できる水の総量を考えてみてよ』

『むかしのくらし展』今月まで。行かなくては。


年末ということで今年中に終わらせたい課題が、モトチンコ展のノベライズグッズ作成、犀の眼プロデュース自主映画完成させる、年賀状作成、など山積み。課題じゃないけど年末の格闘技に興味あり。格闘技はずっと観てないけど、ひさしぶりにDEEPとパンクラスくらい観てみたい。

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